「親なきあとが心配だけれど、何から始めればいいのかわからない。」
親御さまは、ほぼ、みんなそう思っていると思います。
インターネットで調べると、「遺言」「成年後見」「家族信託」など、さまざまな制度が出てきます。
情報が多く、法律用語も多く難しそうで、「いったい何から手をつければいいの?」と迷ってしまいますよね。
でも、最初から制度について詳しく知る必要はありません。
まずは、ご家族の未来をゆっくりイメージすることから始めればOKです。
今回は、親なきあとを考えるときに、最初に考えておきたい3つのことのご紹介です。
まずは、住まい。お子さまがどんな暮らしを送るのか
親なきあと対策は、お金の話になりがちですが、
一番最初に考えたいのは、お子さまが将来どんな毎日を送るのかということです。
例えば、
- ご自宅で暮らし続けるのか
- グループホームなどで生活するのか
- 賃貸住宅を借りて一人暮らしを目指すのか
また、その暮らしをお子さま本人ができそうか、誰が支えていくのかも大切なポイントです。
- ごきょうだいにどこまでサポートをお願いできそうか
- 他の親族の協力は得られそうか
- 福祉サービスをどのように利用するか
ご家族で「こんな暮らしができたらいいね」と話し合う時間を持つことが、親なきあと対策の第一歩になります。
次に、将来のお金についてイメージ
暮らしのイメージができると、必要なお金も見えてきます。
例えば、
- 障害年金や就労収入でどのくらい生活できそうか
- 毎月どのくらいのお金が必要になるのか
- 親御さまはどのくらい財産を残せそうか
そして、忘れてはいけないのが、その「残し方」です。
「多額の現金を直接お子さんに残して大丈夫なのか?」という視点が非常に大切です。
現代は 詐欺などの手口も巧妙化しています。
自分で管理するのが難しい場合は、信託などを活用し、守られた形でお金を渡す仕組みを検討します。
また家族全員が納得できるよう、どのような配分で親の財産を残すかの検討も大事です
「いくら残すか」だけではなく、「どう残していくか」。
そして、「誰に、どこに、何をお願いするのか」
まで考えておくことが、お子さまの将来の安心につながります。
親御さまご自身の将来についても考える
親なきあとを考えると、お子さまのことばかりに目が向きがちです。
しかし、その前に訪れるかもしれないのが、親御さま自身の老後や介護、認知症です。
もし判断能力が低下すると、
「そろそろ遺言を書こう」
「子どものために準備を始めよう」
と思っても、ご自身の意思だけで進めることが難しくなる場合があります。
急に長期入院となり、しばらく家を空けることもあるかもしれません。
ご自身の介護が必要になったときや、万が一の時のお金の管理についても一緒に考えておくことが大切です。
でも、今健康なら焦らなくても大丈夫
親なきあと対策は、一日で終わるものではありません。
まずは、
- お子さまがどんな暮らしを望むのか
- その暮らしにはどんな支えが必要なのか
- どのくらいのお金が必要なのか
- 親御さま自身の備えは十分か
この4つを整理するだけでも、大きな一歩になります。
ご家庭によって状況も、お子さまの特性も、ご家族の考え方も違います。
答えは一つではないから難しいですし、そして一人で背負う必要もありません。
「何から始めたらいいかわからない。とにかく不安でたまらない。」
そんなときは、専門家に漠然とした不安を話すだけでも、大事な一歩になると思います。


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